
免震構造
地表近くにあることから、杭を使用しない直接基礎を採用。
支持地盤の上に直接、鉄筋コンクリート造の基礎をつくり、建物を支えます。
さらに、建物と基礎の間に、地震などの揺れを吸収・分散させる
免震構造を取り入れるなど、万が一の時も住む人を守りつづけます。

免震構造の特徴
- ○ 地震時に免震装置が地震の揺れを吸収することで、建物に地震の揺れが伝わりにくくなります。
- ○ 室内の家具転倒を抑制し、建物へのダメージを軽減します。




耐震構造に比べると、建物自体の揺れを軽減します。
武蔵野台地の高台
また、品川区のハザードマップ浸水実績図によると、浸水の実績はありません。

地形断面イメージ図
基礎の構造(直接基礎)
本プロジェクトでは、強固な支持地盤である「武蔵野礫層」が地表近くにあるため、
建物の底部にコンクリート耐圧盤を設け、
建物の荷重を直接支持地盤で支える杭を使用しない直接基礎を採用しています。

直接基礎概念図



〈撮影:川澄・小林研二写真事務所〉



芝浦アイランド エアタワー
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鉄筋コンクリートのかぶり厚さ
コンクリートの中性化が極度に進むと、コンクリートの中の鉄筋は錆びやすくなります。鉄筋が錆びると膨張し、コンクリートの破損の原因になります。これを防ぐために、鉄筋を包むコンクリートの厚さ「かぶり厚さ」を適切に確保します。
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溶接閉鎖型せん断補強筋
高層棟地上階の柱の帯筋※1に継ぎ目を溶接した、溶接閉鎖型のせん断補強筋を採用※2。現場加工の帯筋よりも、せん断力や圧縮力に対して、力強く抵抗します。
※1 帯筋とは:鉄筋コンクリート柱の主筋を一定の間隔で水平方向に巻く鉄筋。せん断補強の役割のほか鉄筋のはらみ防止の役割を果たす鉄筋で、フープともいいます。
※2 梁との仕口部および主筋の継手部を除く。北側付属店舗棟等一部を除く。 -
コンクリートの品質
柱、梁といった構造躯体については設計基準強度を30N/m㎡※1以上とし、一部には最大90N/m㎡※2の高強度コンクリートを採用しています。
※1 30N/m㎡とは、1㎡あたり約3,000トンの圧縮に耐えられる強度を意味しています。
※2 90N/m㎡のコンクリートは高層棟の地下1階から4階の柱に採用されています。
※建物本体部分の柱・梁・スラブといった構造躯体のみ。 -
水セメント比50%以下
コンクリートは水(混和剤※3含む)の比率が少ないほど耐久性を高めることができるため、水セメント比を50%以下に設定しています。
※コンクリートの性質上、乾燥収縮や温度変化による伸縮に伴うひび割れが発生する場合があります(一般的に構造上の問題はありません)。
※外構部分のコンクリート等を除く、建物本体部分の柱・梁・スラブ※4といった構造躯体のみ。
※3 混和剤とは:ワーカビリティ(作業のしやすさ)改善や強度・耐久性の向上、凝結速度の調整などを目的としてコンクリートに混和される薬剤の総称。
※4 スラブとは:床構造をつくり、面に垂直な荷重を支える板のことです。 -
劣化対策等級3
《設計住宅性能評価》の「劣化対策」において、等級3を取得しています。鉄筋の錆対策など、住宅を長持ちさせるための対策の程度を示す等級。「等級3」は3世代(75年〜90年程度)まで長持ちするように対策が講じられていることを表します。
※マンションのメンテナンス・大規模修繕が75〜90年不要ということではありません。
※掲載の地形断面イメージ図の距離・高さの縮尺は実際とは異なります。