歴史
HISTORY OF TORANOMON.

「虎ノ門」の地名は、江戸城の周囲に築かれた数ある門のひとつに由来します。かつてあった門は1873年に撤去され、現在は文部科学省脇に門跡の一部が残されています。この門に「虎」の名が付けられたのは、四方に獣神を配する四神思想によるものと推定され、青龍・白虎・朱雀・玄武のうちの白虎にちなんでいると考えられています。

出典:港区公式ホームページ

大名・旗本が居を構える屋敷街だった「愛宕ノ下」。

江戸時代、愛宕山の東側一帯は「愛宕ノ下」と呼ばれ、多くの大名屋敷や旗本屋敷が建ち並んでいました。江戸末期の浮世絵師・歌川広重は、晩年の代表作「名所江戸百景」のひとつとしてこの地を取り上げ、中央に雪の降り積もる愛宕下通り(現在の都道301号)と人々の往来、右手に愛宕神社の門と石段、左手に大名屋敷の塀と建物などを情緒豊かに描いています。「パークリュクス虎ノ門」の建設地も、江戸時代の後期から幕末期にかけて越後長岡藩の藩主・牧野家の中屋敷があった場所で、「越後長岡藩牧野家屋敷跡第3遺跡」と呼ばれる遺跡に相当しています。

出典:(芝口南西久保)愛宕下之図

歌川広重「愛宕下藪小路」木版画
出典:国立国会図書館

紀州徳川家の御庭焼「偕楽園焼」などが、建設地の発掘調査により出土。

2017年2月から4月にかけて「越後長岡藩牧野家屋敷跡第3遺跡」の発掘調査が行われ、建物跡や陶磁器などが出土しました。そのなかには古伊万里や中国・景徳鎮産の碗や皿、朝鮮産の井戸茶碗、備前焼の鉢や徳利、紀州徳川家の御庭焼である「偕楽園焼」の小杯が含まれています。

故事にちなんだ愛宕神社の「出世の石段」。

1603年に、徳川家康公の命により防火の神様として祀られた愛宕神社。その正面の急な石段は、講談で有名な「寛永三馬術」の曲垣平九郎の故事にちなんで「出世の石段」と呼ばれています。
それは1634年、三代将軍・家光公が芝の増上寺に参詣された帰りに、愛宕神社の下を通ったときのこと。愛宕山に咲く満開の梅を目にされた家光公は、「誰か、馬にてあの梅を取って参れ!」と命じました。しかし急勾配の石段を馬で登るのは至難の技。みな一様に下を向くなか、パカッ、パカッと馬で石段を登りはじめたのが曲垣平九郎でした。平九郎は見事に山上の梅を手折り、家光公に献上しました。家光公は平九郎を「日本一の馬術の名人」と讃えて、その名は全国にとどろいたと伝えられています。
現在も日々多くの方が参詣のために登っているこの「出世の石段」を、「パークリュクス虎ノ門」は、建物外観のデザインモチーフとして採用しています。

出典:愛宕神社ホームページ

※愛宕神社(約310m/徒歩4分)

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