構 造
場所打ち鋼管コンクリート杭概念図
基礎の構造(場所打ち鋼管コンクリート杭)
場所打ちコンクリート杭により地下 約6.3m以深の強固な支持地盤に建物の荷重を伝え、さらに力強い支持力が得られる拡底杭を採用しています。
溶接閉鎖形せん断補強筋概念図
溶接閉鎖形せん断補強筋
建物の主要な柱の帯筋※に継ぎ目を溶接した、溶接閉鎖形のせん断補強筋を採用。現場加工の帯筋よりも、せん断力や圧縮力に対して、ねばり強く抵抗します。
※帯筋とは:鉄筋コンクリート柱の主筋を一定の間隔で水平方向に巻く鉄筋。せん断補強の役割のほか鉄筋のはらみ防止の役割を果たす鉄筋で、フープともいいます。*地中梁との仕口部除く
かぶり厚さ概念図
鉄筋コンクリートのかぶり厚さ
コンクリートの中性化が極度に進むと、コンクリートの中の鉄筋は錆びやすくなります。鉄筋が錆びると膨張し、コンクリートの破損の原因になります。これを防ぐために、鉄筋を包むコンクリートの厚さ「かぶり厚さ」を適切に確保します。
コンクリートの水セメント比概念図
水セメント比 50%以下
コンクリートは水(混和剤※1含む)の比率が少ないほど耐久性を高めることができるため、水セメント比を50%以下に設定しています。
*コンクリートの性質上、乾燥収縮や温度変化による伸縮に伴うひび割れが発生する場合があります(一般的に構造上の問題はありません)。
*杭・付属棟および外構部分のコンクリートを除く、建物本体部分の柱・梁・スラブ※2といった構造躯体のみ。
※1 混和剤とは:ワーカビリティ(作業のしやすさ)改善や強度・耐久性の向上、凝結速度の調整などを目的としてコンクリートに混和される薬剤の総称。
※2 スラブとは:床構造をつくり、面で垂直な荷重を支える板のことです。
コンクリート強度概念図
コンクリートの品質
コンクリート耐久設計基準強度(構造物および部材の供用期間に応じた耐久性を確保するために必要とする圧縮強度※1)の概念を導入し、柱、梁といった構造躯体については設計基準強度を30N/m㎡※2以上としています。
※1 圧縮強度とは:圧縮荷重によって試料が破断する時の最大応力のこと。(応力:物体に外力が加わる際、その物体内部に生ずる抵抗力。)
※2 30N/m㎡とは、1㎡あたり約3,000トンの圧縮に耐えられる強度を意味しています。
*杭・付属棟および外構部分のコンクリートを除く、建物本体部分の柱・梁・スラブといった構造躯体のみ。
*配管・配線の関係で、天井内・床下の壁部分に点検口、切欠きが生じる場合があります。*部位により多少仕様が異なる場合があります。
住戸内の遮音対策
水まわりやパイプスペースに面する壁は遮音に考慮した納まりとしています。
住戸間の遮音対策
隣接する住戸間の戸境壁は、コンクリート厚約220㎜を確保しています。さらに、戸境壁に直接コンセントボックスを設けないなど、建物設計の段階からきめ細かく遮音性能の向上に努めています。
床コンクリート厚
床スラブのコンクリート厚は遮音性に配慮し、約200㎜~約240㎜を確保しています。